あーえーTOKYO

映画『トレーニング デイ』に見るHIPHOPとストリートのリアル

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トレーニングデイ

 

ロサンゼルス市警の麻薬取締課に配属となった新人刑事ジェイクは、コンビを組むベテラン刑事アロンソから麻薬捜査のいろはを教え込まれる。アロンソに憧憬を抱き、手本にしようとするジェイクだったが、ほどなくして犯罪摘発のために躊躇なく法を犯すアロンソの姿を目にする

 

この映画は現在hulu、U-Next、amazon、 apple TVで配信している。

 

Huluで『トレーニング デイ』を観る

 

 

U-NEXTで『トレーニング デイ』を観る

 

 

はじめに

 

HIPHOPが好きな人なら、一度は『トレーニング デイ』(2001) を観たことがあるかもしれない。あるいは「デンゼル・ワシントンが悪役を演じた映画」として知っている人も多いだろう。でも、この映画が持つHIPHOPカルチャーとの深い結びつきについて語られることは意外と少ないのではないかと思い記事にする。

 

HIPHOPは音楽だけじゃない。ファッション、アート、ダンス、そしてストリートのリアルな現実まで含めた文化だ。

 

『トレーニング デイ』は、そんなHIPHOPの世界観がぎっしり詰まった映画だ。ロサンゼルスのストリート、ギャング文化、警察の腐敗、そしてサバイブするための哲学。良い部分も悪い部分もすべて含めて、本場のHIPHOPカルチャーがどういうものなのかを知るきっかけになる作品だ。

 

デンゼル・ワシントンの演技とギャングスタ・ラップの共鳴

 

この映画の最大の見どころは、デンゼル・ワシントンが演じるアロンゾ・ハリス刑事のカリスマ性だろう。彼の振る舞い、ファッション、話し方は、まさに90年代のギャングスタ・ラップを体現している。

• 黒いレザージャケット、ゴールドのチェーン、サングラス → ストリートの成功者の象徴

 

ちなみに筆者はこの映画をみた後に同じ様な革ジャンにスウェットパンツ、黒沢年男風の帽子をゲットしてしばらくの間アロンゾ気取ってましたw

 

• 「King Kong ain’t got shit on me!」 → まるでラップのリリックのような名セリフ

 

• ローライダーのモンテカルロを乗り回す → LAのローライダーカルチャーを反映

 

映画序盤で新人のジェイクを乗せてハイドロするシーンとDr.DreのStill Dreがセッションするシーンがヤバすぎる。まさにThe Westsiding!

 

 

 

 

彼のキャラクターは、2Pac、Ice Cube、Dr. Dreのリリックに登場するような「ストリートを支配する男」の理想像そのものだ。彼が演じるアロンゾは、善悪の境界線を超えながらも、ストリートの掟を知り尽くした男として描かれている。その危険な魅力に引き込まれた人も多いはずだ。

 

HIPHOPアーティストの出演とサウンドトラック

『トレーニング デイ』には実際のHIPHOPアーティストが多く出演している。

 

• SNOOP DOGG (麻薬の売人役)

 

• ドクター・ドレー (悪徳警官役)

 

• メイシー・グレイ (ギャングの女ボス役)

 

彼らの存在が映画にリアリティを与えている。さらに、サウンドトラックもHIPHOPファンにはたまらない。

West Coastのアーティストの参加

・Put It On Me / Dr. Dre & DJ Quik with Mimi

・Greed – Cypress Hill featuring Kokane

・Training Day (In My Hood) – Roscoe

 

ウエストコースト・HIPHOPのサウンドが映画全体を包み込み、ストリートの空気感を完璧に作り上げている。

 

ロケーションのリアルさ

 

この映画は、ロサンゼルスの実際のギャングがいるエリアで撮影された。

• サウス・セントラル、ワッツ、クレンショーなど、本物のストリートが舞台

• 実際のギャングがエキストラとして出演 → 「ロス・アミゴス」という架空のギャングとして登場

特に印象的なのは、アロンゾがジェイクを連れて行くチカーノ系ギャングの家のシーン。これは、実際のSureños(スレーニョス)系ギャングをモデルにしている可能性が高い。18th Street GangやFlorencia 13といった実在のギャングの文化を反映している。

 

18th Street Gang
Florencia13

 

またブラッズ(Bloods)のセット(派閥)は、The Jungles(ジャングルズ)がモデルになっています。

The Junglesとは?

The Jungles は、ロサンゼルス南部の Baldwin Village(ボールドウィン・ビレッジ) にあるエリアの通称です。この地区には、主に Black P. Stones(ブラック・P・ストーンズ) というブラッズ系ギャングが活動しており、映画の中でも彼らをモデルにしたギャングが登場します。

 

Black P Stones

 

この映画を観ると、ウエストコースト・HIPHOPのリリックに登場する「ストリートのリアル」が、決してフィクションではないことがわかる。

 

本場のHIPHOPを知るということ

 

日本ではHIPHOPが流行している。でも、本場のHIPHOPはただの音楽じゃない。そこには、貧困、犯罪、ギャング、警察の腐敗、差別といった現実が絡み合っている。『トレーニング デイ』は、その一端を映画という形で見せてくれる。

 

この映画を観て、HIPHOPの格好良さだけでなく、その背景にあるリアルなストーリーにも興味を持ってほしい。そして、音楽だけではなく、その文化や歴史も含めて「HIPHOPが好きだ」と言える人が増えてくれたら嬉しい。

 

HIPHOPは音楽だけではなく、生き様だ。『トレーニング デイ』は、それを感じさせてくれる映画の一つだ。

 

さいごに

 

この話を作り物だと思わない方がいいだろう。これらの出来事が全てこの1人に会った事とは言わないがこう言った出来事はアメリカには実際にあると言う事だ。そもそもアメリカと言う国は自由の国と聴いて育ってきたが、知れば知るほど不自由で嘘と欺瞞で溢れている。

 

アメリカ公式の諜報機関CIAは実際に任務遂行の為に法律に反する行為を行っている。CIAだけではなく最近閉鎖されたUSAIDがいい例である。アメリカが悪いと言うわけではなく資本主義というシステムがそう言う行為に口を出しずらくなるように計算されている。

 

今日日人間は資本主義という金と暴力に屈服してしまっている。国家権力と言う言葉の国家とは建前で権力とは暴力による支配である事だと思っていた方が賢明だろう。いずれ自分の目の前にもそういう日が来るだろう。その日の為にトレーニングを怠らない事を薦めるが、筆者はそのような未来が決して来ないよう切に願います。

 

じゃあの。

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この記事を書いた人

後藤泰

六本木・バー『あーえーTOKYO』のオーナー 後藤 泰(ごとう やすし) 42歳 1978年5月13日生まれ/ 東京都王子生まれ埼玉県鳩ヶ谷(現在は川口市に合併)育ち。 悪そうなヤツは大体先輩 午年/ 牡牛座/ A型/ 178cm/ 右利き 最終学歴は高卒ですが、ご縁でNIGHTCLUB運営を経験してしまう。 高校卒業→ニート→ユニットバスの施工店に就職→寝る間を惜しんで徹底した夜遊び→クラブ遊び(主に渋谷PYLON→DJ始める→イベント始める→沢山の出会いがキッカケとなりクラブの箱DJに抜擢→DJか麻布十番IVYの運営の責任者にまでなる。 基本NIGHT LIFEを愛するので昼間はほぼ活動してません

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