歴史を知るとますます美味しくなる「ジン」の話
目次
GIN(ジン)の話をしよう
お酒を飲む際にそのお酒の歴史を知っていて飲む時、何も知らないで飲む場合より美味しくなる!
GINとは
お酒は、醸造酒、蒸留酒、混成酒とカテゴライズされていて、蒸留酒全般にスピリッツと言う名前を付けました。
スピリッツは穀物や果物などをアルコール発酵させ醸造、さらに蒸留器で加熱して、水の沸点は100°Cですが、約78°Cと沸点が低く温度差を利用して氣化したアルコールを収集、冷やしたものとなります。
ビールが約5%、ワインが15%の醸造酒よりも40%程と、アルコール度数が高いのが特徴です。
今回の主役のジンはウォッカ、ラム、テキーラをまとめて4大スピリッツと呼ばれ永年愛されてきたお酒です。
ナイトクラブでバーテンダーをしてた時、バーカウンターの前で何を飲もうかと悩まれる方は大体「ジントニック」と言うと言えるぐらい有名ですし、
最近では国産のクラフトジンも流行ってます。
ジンの原材料はジュニパーベリーを基本に大麦、ライ麦、ジャガイモなど様々な穀物や果物が使われていますので、製法で味も変わってきます。
ちなみにLSDはライ麦のカビから作るんですって。知ってました?
このジュニパーベリーは薬草としても使われていてお酒が発明された当時は薬用として使われていた歴史があります。
ジンのむかしばなし
その歴史は古く11世紀まで遡り、ヨーロッパの修道士がジュニパーベリーを使った酒造りをしていた記録が見つかってます。
11世紀のヨーロッパでは神聖ローマ帝国、日本では藤原氏の摂政による政治を支配していた時代です。
14世紀になるとヨーロッパでペストのパンデミックをキッカケに人々がジュニパーベリーの効能にすがりジンが一気にヨーロッパ全土へ広まったみたいです。
ちなみに石油から生成される薬という危険物を主流とする西洋医学が流行る前はハーブなどを用いた治療が一般的だったようなので、人々が病気を恐れてジュニパーベリーを必要としていたのがわかりますね。
下のリンクはキニナルと言うwebページからジュニパーベリーの特集をしてる記事
Represent オランダ
大航海時代の1660年オランダのライデン大学医学部教授フランシスクス・シルヴィゥス博士が
植民地の熱帯病対策にジュニパーベリーを使った蒸留酒「ジェネバ」を大量に造り、いよいよジンが大衆に認知され始めます。
この頃のジンは小麦やとうもろこしなどの穀物を主原料に発酵させたグレーン・スピリッツに砂糖を加えた甘口だったそうで、
総称して「オランダGIN」とも呼ばれています。
1689年オランダのウィリム3世の名誉革命後にイングランド国王として迎えられるとイングランドでも広まり、この頃から「ジン」と呼ばれる。
GIN & JUICE “LIMIE”
17世紀の船乗り達は長い船旅をしているうちにビタミンCが欠乏して壊血病に対策にもジンを活用した。
1614年に東インド社の医務長官ジョン・ウッドール壊血病予防に柑橘類がいいとし、効果を上げていた。
船乗りの上級将校は植民地で採れるライムをジンに絞って飲むようになった。
ギャングスタラッパーSNOOP DOGGY DOGGの超クラシック盤として有名な楽曲、
「ジン & ライム」ではSNOOPのジンへの愛が伺え知れます。
筆者がまだ20代だった頃にこの曲に影響されて酒屋でギルビーのボトルとライムジュースのボトルをミックスして仲間達とブクロをうろつき、遊んでた頃をふと思い出しました。
ジンクレイズShit
18世紀イギリスで起きた産業革命が起き、労働力の機械化で仕事を失った労働者が大量に発生します。
小麦の豊作で安価なジンが大量に生産され、住民の数の10倍のジンが出回ったそうです。
戦費が欲しいイングランドは酒造法を緩和し民営化させた。
作れば作っただけ売れたのでロンドンでは粗悪なジンが出回り、アルコール中毒者が街に溢れ『ジンクレイズ』と言う社会問題に発展しました。
この頃「堕落した酒」「庶民の酒」と言うイメージが付きます。
ジングレイズ時の街の様子▼
マザファッキンジンブランド
19世紀になると「ビーフィーター」や「タンカレー」など現在でも人気の高いジンブランドが誕生し高品質化しました。
「ゴードン」は1898年に「タンカレー」と手を組み『タンカレー・ゴードン社』が誕生します。
タンカレー・ゴードン社は1924年に「シェーカー」「マティーニ」などと言うカクテルをリリース、1925年には「ゴードン」が英国王室御用達の認定を英国王太子より受けます。
『ジンクレイズ』以降陽の目を浴びていなかったジンですが、由緒正しきジンへと地位を向上させました。
前進ジン飲む毎日
今や約180カ国で販売される巨大ブランドへと成長し、その売上は年間670万ケース(※9l換算、2019実績、Drinks Internationalより)を記録。世界で2番目に売れているジンとして、世界中で親しまれています。
ちなみにあーえーTOKYOでもハウススピリッツとして採用してるのが、この『ゴードン・ドライ・ジン』です。
飲み比べたいぜ!ジン4大ブランド
「ゴードン」「タンカレー」「ビーフィーター」「ボンベイ」はジンの4大ブランドとして確立します。
中でも「ゴードン」のアルコール度数37.5%のボトルは、よりジンらしいと定評があります。
またアルコール度数43%のボトルは厚みが深い味わいとなっているそうです。
これは飲み比べをしてみたいですね!
最後に
ジンのボトルや飲み方などは次の機会にまたご紹介致します。
今回はひとまずGINの歴史を知ってGINを味わうのも楽しみのひとつになると思い、調べて、ご紹介させて頂きました。
まとめると、カクテル界の4大スピリッツ、『ジン』とは、
オランダで産まれ、イギリスで育ち、アメリカで花開いたお酒。
これをZeebraさん風にラップすると
俺はオランダ生まれ イギリス育ち
悪そうな貴族 だいたい友達
悪そうな貴族と 大体同じ
裏の道歩き 見てきた王政
独立の戦争し そう米人はそうそうに
カクテルでぞっこんに 甘口なら置き
放してきたオランダに マジ民に迷惑かけたクレイズ時
だが時は経ち今じゃロイヤルワラント
そこらじゅうで飲む 酔わすドン貴族
シェイカー振ったらマジでNo.1 酒の売れ行きトップランカーだ
そう蘭のオランダで生を授かり 英米で無敵のマーケ預かり
女口説く夢持って野郎どもが今日も 無理して飲めば声も酒焼け
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